アリス・クリードの失踪

2009年 イギリス J・ブレイクソン作

とても気になっていた作品がスクリーンに掛けられるとあってワクワクしながら訪れた。

予想以上の出来に驚きそして楽しむことが出来ただろう。

現実逃避された空間と最小限の登場人物が、リアルさを欠きながらも

深層心理ゲームを繰り返していくヒューマンストーリー。

非常に計算し尽くされた展開は見事というしかない。

一方、ここぞという時の裏切りともいえる大逆転なストーリーに笑いさえ起こる。

途中、誰が主役?かというくらいそれぞれの立場がクルクル変わる様は、

こちらまで引き込まされる力強さだ。

いわばロジックストーリーのデパートともいうべき作品だろう。

そんな絡み合った展開がどんな結末を見せるか!

(やはりここが肝心だろう:笑)

ラストにおけるシーンがそんなドラマツルギーのカタチをみごとに表現した傑作です(sim)

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