2011年 スペイン 監督:ペドロ・アルモドバル
究極の問題作というより究極の駄作といったほうがスッキリします(泣)
かねてからカルト的問題作をつくってきただけに
期待感満載で訪れた猛暑日の夜。
描くテーマに翻弄され、終始苦悩しながらの展開は、
けして暑苦しい季節に見ないほうがベター(笑)
帰る足取りもなんとなく重くなる次第で・・・・。
・・・っといいながらゴルチェの衣装デザインの美しさや
スペインの歌姫:コンチャ・ブイカによる甘く官能的な歌声
(キンスキー主演「マリアの恋人」に登場するキース・キャラダインの弾き語り以来の感動モノ!!)
などに救われながら
マッドサイエンチストのゆがんだ愛情と青少年の悲哀といった
理解しがたくも魅せられてしまうストーリーが展開する。
とくに終盤における視点の変化にはテーマのみならず
主人公が存在しない不思議な結末となる。
(特にテーラーでの場面は考えさせられる)
それを思えば監督:ペドロの仕掛けが見えてくるかも!(sim)