EIIEはプロデュース会社に登録している。
思い浮かぶだけで2社くらいだろう。
近くその一つが業務を終える。
東京でアトリエに居た頃は建築事務所をプロデュースするなんて聞いた事が無かったし知らない。
今思えば当然の事だろう。(笑)
個人利益を無視しながらカタチを追求する建築事務所など
なんの利益を生む筈も無くパートナーなどチームを組んでもなんの意味を持たないからである。
そもそも建築にそんなパトロン的第四者が必要だろうか?
資本主義社会でそのロジックは難しく
どこかで嘘をつかなければいけなくなる。
そんな事を見抜けないほどクライアントも馬鹿ではないはず。
では、定義を変えてかんがえてみよう。
建築事務所が日本にどのくらい存在するのか。
おそらく世の中の人の思いとは裏腹にとても多いことに驚く筈。
なぜなら建築事務所がなければ社会が成り立たないからである。
住宅メーカーというカテゴリーも存在出来ないのだ。
これは、医者や弁護士の数の匹敵ではない。
しかし社会的地位が確立していない現状は確かなのだ。
そこで前問のプロデュース的業務の登場となる。
この状況は社会状況や世相等時代時代で変遷して行くのだが
変わらない事が一つだけある。
建築を好きになると時代や個人利益など常識が見えなくということだ。
これは医者が持っている力を出し切る行為に似ている。
クライマーと似ている。
それに教科書で習った建築家も身近にかんじる幻想にとらわれ建築に邁進する事となる。
おそらく建築を志した全ての人は同じ気持ちが根底にはあり現実の塊に埋まっているに過ぎないだろう。
もし自分の想いをカタチにしたければ自分のなかから産むしか無いだろうし
もう一度、建築事務所のありかたに光を与えるべきなのかもしれない。
流水渦中あるのみ(sim)