2009年 アメリカ サム・メンデス作
日本で言う「監督主義プロジェクト」の第3弾として公開されたロードムービー。
シリアスマン(コーエン兄弟作)に次ぐこの作品はタイトルからして気になった(笑)のもあって
ちょっと見のつもりで入館。
普通、結婚したり子供が出来たりすると「探す」というより「家を建てる」という表現になる。
「家を探す?」という観念は日本にはない。
文化の違いかな?
アメリカでは、一生のうち家を持てる割合は非常に低くいわばリフォームして暮らすのが常識。
アメリカンドリーム的なムービーが受けるわけである。
同棲中の二人に子供が出来て・・・ふと考えると生活の基盤となる場所が無いことに気づく。
そこからストーリーが始まるわけだが
ロードムービーというくらいなのでいろんな地方を訪れながら二人にとっての家(幸せ)を求め考える。
様々な友人や知人・身内が登場していく中、アメリカの持つへんな一面が浮き彫りにされる様は
ブラックでおもしろい。
・・・・結果、次第に「家さがし」から「幸せ探し」になっていく!
いくつくところは、キラキラした豪邸でもなく、やさしい隣人でもなく、
両親と暮らした想い出がたくさん詰まったぼろぼろの空き家と美しい風景。
それがまた、アメリカ人らしかなぬ印象的で情緒的な映像が、
入館してから続いたおふざけモードを感動へと一発チェンジするあたりがとてもよかった(sim)