光の森に建つ「Shine」は今年5年目をむかえた。
定期点検の後、久しぶりの秋晴れである。
開発分譲地であったこの場所も今では、りっぱな住宅街と化している。
熊本において唯一成功した良い事例だろう。
山間や傾斜地もしくは幹線道路沿いのムリな開発に比べこの場所はとても恵まれている。
広大な平地と利便性の良い交通インフラなどとても暮らしやすい場所だからだ。
ただ予想以上の人気から土地高騰も余儀なくされたのも事実である。
しかしながらこの場所を中心に半径3km圏内につぎつぎと開発も進み波及効果がおきている。
幹線道路も次第に改善されれば現在の交通緩和につながるだろう。
暮らしを支えるワーキングエリアも車社会である熊本からしてみれば、さほど遠くないエリアに進出している。
当時から思っていたのだがそんな車社会ともなればカースペースは3台は絶対条件だろう。
しかし街並み保全のために建築協定が厳しく相対する関係となっている。
「Shine」は、そんな条件を打開すべく
あえて配置に角度を与えることで
相対する条件を満たしながら日当たりとストリートビューを考慮した設計となっている。
(実際に区画を歩いてみるとわかるだろう)
そんな中長期的な変化を味わえるのもこの仕事ならではの感覚だろう(sim)