2011年 イタリア・フランス・アイルランド 監督:パオロ・ソレンティーノ
独特の演技を見せるショーン・ペン久々のスクリーンを観に行った。
自閉的な性格なのか屋敷にこもる元ロックシンガーを演じる怪優ぶりは期待通り。
たまに魅せるブルーアイの瞳も相変わらず引き込まれてしまう。
至って子供のころから成長が止まっているような考えや解釈の仕方には
理解しがたいところもあるものの
たまに魅せるイタズラ的行為にはいけないことと知りつつ笑ってします。
何やら団体で行進する人々に車で水をぶっ掛けたり・・・・・
(その後の一言がサイコー:笑)
青年との卓球勝負でズルしたりと・・・・
日常の暮らしからは想像できないくらいのちゃめっけには苦笑してしまう。
両親と別れて暮らす理由は今一わからないものの
父親との縁を切ったことに一切後悔もせず
流されるままに生きる悲しさをロードムービーとしてとらえている。
特に終盤における仕打ちはガツンとくるものがある。
人生は後悔の連続と言わんばかりに嫌なことを忘れ死んだように生きる人々を通し
自分もその仲間だということにわかっておきながら理解しないふりをしてきた自分に気づき
化粧を落として母親の下に帰るシーンなどは、泣ける!
そして母親に見せる屈託のない笑顔に最後は癒させれてしまう。
同時に美しい映像とともに流れるかっこいい音楽も一緒に味わえた作品となった(sim)