2010年(イギリス・オーストラリア) トム・フーバー作
DENKIKANに来た。
当時はあたりに映画館というといくつもあったのだが今ではここだけとなった。
以前の面影が多少残る中、ほとんどが改装され今風の趣となっている。
上映する作品はいずれも興味をひかれるものが多く渋谷のシネマライズ(地下)や
六本木のJ-WAVE(ヒルズではなく当時のJ-WAVEビル地下)あたりといった趣だろうか。
確かに熊本は
映画好きの人にとっては文化度が低い地域であることは間違いない。
しかし昨日見た作品は、そんなことなど気にすることなく
スタート時点から引き込まれるものとなった。
一人の苦悩する英国紳士の味わい深いストーリーとカメラワーク
(ミケランジェロアントニオーニ作品とまではいかないものの)
室内カット割りやデザインなどいずれも一流であることは間違いない。
もどかしささえ覚える主人公に共鳴していきながらも
最後にはお互いがすがすがしい気持ちや笑いに変わることなどは感心するばかりでる。
「英国王のスピーチ」は、とても有意義な時間となった(sim)