1970年(メキシコ) アレハンドロ・ホドロフスキー作
カルトムービーとして取り上げられるものの後作の「ホーリーマウンテン」と同様、
観賞時の社会状況や個人思想などで受け止め方は様々!
しかるに当時の時代背景を垣間見ることや作者の思想背景などを読み解くことができても
シネマとしての成果は見いだせないだろう。
フェリーニなどの影響を感じ得ながら独特のアート性やセンスもしくはストーリーに意味もなく
ただ赴くままにフィルムを回している感じだ。
40周年を記念してリマスターされたフィルムは美しく本当に驚くほどである。
リベンジのつもりでやってきたものの好奇心的にがっかりさせられる結果となった。
けしてカルトムービーというのは、商法的キャッチフレーズに利用されるものだけではないことは確かなのだが
本当の作品に会えるのは、なかなか難しいことだと想う(sim)