2010年 アメリカ・イギリス ダニー・ボイル作
スクリーンが空いた瞬間に椅子に釘付けとなってしまうほど引き込まれてしまった。
さらに音楽のセンスは一流だろう。
(次第にスイングしてしまう場面もあるほど!)
簡単にいえばノリがいいのである♪♪♪
社会から距離感を置くことに心地よさを見いだし、恋人とも別れることになってしまったロッククライマー。
ほとんど彼一人の視点でストーリーが展開する。
登場人物や背景・さらには心情などが大変よく絡み合ってまとめれつつもけして重くない(笑)
むしろ主人公にリンクしてしまうほど!
(これがこの作品の狙いかもしれない)
絶望という希望に向かい合うとき可能性にかけるスタンスは、いろんな意味で誰もが持っているもの。
この作品は実話をもとに描かれており以外と忠実にそしてコミカルに描かれている。
自然界での無力さや葛藤・自然界の美しさ・厳しさや人間の欲望・挫折など
ころころ変わる展開とリアリティに心はわしづかみにされる。
奇跡などそうそう都合よくおこるものでもなく
次第に砂時計の砂が落ちて終焉を迎えるがごとく時は進む。
(なんとなくタイトルポスターってそんな風に見えますよね:笑)
最後まで希望をあきらめず自分に起こる結末には、おもわず叫んでしまった(笑)
タイトルの「127時間」というものをどのようにとらえるか・・・・
この作品の意図は観る側の受け止め方や生き方で変わるものだろう。
ちなみに監督ダニー・ボイルといえば「スラムドッグ$ミリオネア」で賞を受賞している。
追伸:自然界の美しい営みや景色は観ていて飽きない。
美しい映像を観ているだけでもいい感じ!
一瞬「パリテキサス」の美しい映像とライ・クーダの美しい音楽をふと思い出しました(笑:sim)