COLORのクライアントにたいして引っ越し前の取説(設備メーカーによる取り扱い説明)がおこなわれた。
通常、住宅建築における引き渡しというのはビルダーからクライアントに築いたカタチを受け継ぐための
節目となる大切なセレモニー。
現実的には「家の住まい方」を授受する時間である。
現代社会において様々な機能や利便性を追求した機械や設備といったインフラにおける
複雑な取り扱いが余儀なくされる。
もちろんカタログや説明書はあるものの
やはりヒューマンによる要所をついた説明が必要となることは確かだ。
(トーヨーキッチン熊本所長川添氏による丁寧な説明はキッチン専門メーカーならではの心づかいだ!)
おおむね近日中にはじまる日常に支障がない程度の説明がなされ、
あとはクライアントが暮らしながら学ぶしかないのも現実的ロジックだろう!
単に「取説」といってもクライアントにとっては我々が考えている以上に不安に違いない。
それをカバーする為にメーカーによる説明やビルダーによる説明が必要なのだ!
その他にも機械設備以外における建築という取説の行われるのである。
全て行うには、おおかた半日程度かかる大仕事となるだろう。
しかし家の管理がクライアントに移行するとなれば真剣に取り組まなくてはならないのも確か。
アーキテクト的助言をしながらクライントをサポートする立場にある「設計事務所」という我々は
単に設計したカタチを渡すだけではなく
コレから始まる暮らしについてもクライアントと共に考え維持する責務がこの瞬間から始まる。
すなわち節目である事はもちろん
長年この仕事に携わっていながらつくづく想う事である!
今日は長い時間お疲れさまでした(sim)