築100年の古材を活用しアレンジした空間。
これは私の実家の仏間である。
黒く裾を広げる構えには漆塗装を施しカーブをつけたホリゾンには漆喰を塗りこんだ。
効果的には奥行き感がなくなり床板との境が曖昧となった。
遠近感が無い不思議な趣だ。
傍らにはすす竹を配置し甥や姪の成長を思い切磋琢磨していくカタチをデザイン。
日頃は、しずかな佇まいをみせるこの空間。
ただ、仏事になれば親戚縁者が訪れ読経をあげていただく様は、趣が一変する。
華やかさを得、慈愛の時が流れる。
毎回訪れるとここに座りいろんな意味で考えさせられる特別な場所である(sim)