ボリュームにおけるバランスは、佇まいから感じるプロポーションを大きく左右する。
今進めているプロジェクトCOZYの最終調整である。
幾度かスタディ模型をつくっていく過程で基本設計が完了し実施設計となる。
その過程で気になっていたいくつかの修正を構造軸組みや強度設計など交えながら検討していく。
結果、2階のユニットを300mm程度低く抑えることとした。
この数値は明らかにプロポーションを整え、家全体の佇まいを向上させることとなる。
出来る限り低く、そしてシャープにすることでヒューマンスケールと軽快さに近づくだろう。
もう一つのバスルームなどが納まるユニットだ。
屋根形状から絡み合う巨大なユニットはやはり修正の必要がある。
ゾーニング当初から存在するこの部分はシンボル的に意味をもちそうだが
クライアントの洗練されたデザインを形成する上ではもう少しデザインニングを進めなくてはならないだろう。
モダニズム的美しさと機能性をあてはめるならむしろ無用なカタチである。
デコレートユニットをやめ室内へ挿入するカタチのほうが軽快で美しいだろう。
威圧感も無くなりスッキリしたカタチは、ファサードとなりうるプロポーションを得ることができた。
現在はリビングルームのカタチを整えつつ
心地よさ(COZY)を思案している段階だ。
やはり気になるところは再構築することでさらなるカタチが整うものである(sim)