ライティングにつかうアイテムをクライアントが持ってきてくれた。
とてもチャーミングなペンダントはイメージピッタリなものだった!
これから自分の暮らしに合ったアイテムがはいり一層、理想の住まいになっていくだろう。
毎週行う定例会がいつもにぎやかにそして一歩ずつ進んでいく様は現場も楽しく
完成していく家は輝いて見えた。
来週はいよいよウィンドウトリートメントのミーティングだ。
窓辺のカラーが素敵にイメージ出来つつある(sim)
ずっと暮らせるいい家づくりを追求する、熊本市の注文住宅設計事務所 EIIE(イイイエ)のブログです。
Archive for 5月, 2011
全体をブラックで覆った住まいからは想像できないくらいに内部空間は明るい空間構成となっている。
中央に吹抜けを有しリビングを挟み込むように庭が展開している。
そこには風通しやプライベートを確保するためのルーバーが取り付けられ住まい全体のデザインとなっている。
ガレージにはエントランスへとつづく動線とユーティリティへと繋がるサービス動線を分けるアルミの仕切り壁がある。
この裏にはドッグスペースや自転車置き場さらには外部物置や脱衣場へと繋がる物干しスペースがある。
このスペースは中央のメインコートと区画されリビングからは見えない。
買い物帰りや犬の散歩などサービスヤードとして使えるエリアとなる。
さらに水回りはまとめられバスルーム&脱衣場やパウダースペース&ファミリークローゼットを有する。
そこは奥さまお気に入りのキッチンへと繋がっている。
このエリアはリビングに向かうアイランドキッチンとなり住まいの中心となる場所といっていいだろう。
シックで洒落たデザインをイメージしながらも
アーバンライフ的な要素もあっていいと想う。
なぜならこの住まいは夜の雰囲気がバッチリできる空間要素を兼ね備えているからだ。
そんな空間にかっこいいキッチンは必要不可欠だろう!
北側にはエントランスから近く客間的な和室を有し地窓による風景を切り取っている。
庭にはほどほどに花々は植えられ心地よい風が通り抜ける。
リビングから近くプライバシーを保てる趣のある場所だ。
ダイニングスペースは吹き抜けとなり東側のハイサイドライトからは朝日を導きいれる。
フルオープンな上階と一体感あるスペースとなるだろう。
ご主人の書斎からはスリットを通し眺望できる工夫をとりいれ一番落ち着くスペースを確保したい。
さらには南北にバルコニーを有し眺望とプライバシーを保つルーバーをアレンジしている。
住宅街に建ちながらプライバシーと快適性を求めるスタイルとしてやはりコートハウス型都市型住宅を
勧めたい。さらには暮らしの将来性やメンテナンスフリー的な素材選び・毎日の暮らしに豊かさと
開放性を取り入れたい。そんなクライアントの想いをカタチにしながら
どこにもない理想の家となるだろう!
今日は、ありがとうございました(sim)
2010年(アメリカ) ソフィアコッポラ作
ヴェネチア国際映画祭金獅子賞
コッポラと聞くとすぐにイメージしてしまいそうだがこの作品はそんなレッテルも感じさせないくらい
スローで日常の一時が描かられている。
見ているこっちまでペースにはまり、主人公の父親と一緒にあくびをしてしまうほど退屈(笑)
ストリートムービー的な臭いもありながら実はホテルの一室を中心に動く展開は
最後までたのしい。
セレブの日常は一般人には華やか思いがちだが
ソフィア自身から見ればいたって日常茶飯事な風景にみえるのだろう。
っというか狂気に見えるのかもしれない!
本当に必要な時と喜びを感じ得るところ探しのムービーである。
しかし、この作品は一体だれの目を通して見える日常なのだろうか(?sim)
よくクライアントとライティングのことについて話す。
というより聞き出していくと言ったほうが正解かもしれない。
皆さんが、ほとんどがよくわからないという答えを出すからだ。
しかし、聞き出すといってもこれといった正解を持たない段階で行うのがベターだと想う。
一定のレイアウトを提示するとそこからイメージが大きくならないからだ。
だから間取りや暮らし方をカタチ創る前におこなったディスカッション的な時間をとる。
おそらく時間が許す限りイメージやクライアントが求めた暮らしに近いものにするため打合せを続ける。
そんなとき役立つのがクライアントが創ったイメージコラージュだ。
これを紐解き一定のストーリーを組み立てる。
コラージュがなければ前述したように聞き出すしかないのだがEIIIのクライアントは皆さん
自分の言葉で話してくれる!
楽しく、素敵なライティングに成ることは間違いないのだがたまに、商品が見当たらないときもある。
何社に及ぶ製品からチョイスするのだがなければ、アイテムショップを探したり
ネットにて探したりと世界は広い。
しかし、かならず自分に合ったものがあるはずです。
そんなライティングは建築同様楽しいものである(sim)
EIIEはプロデュース会社に登録している。
思い浮かぶだけで2社くらいだろう。
近くその一つが業務を終える。
東京でアトリエに居た頃は建築事務所をプロデュースするなんて聞いた事が無かったし知らない。
今思えば当然の事だろう。(笑)
個人利益を無視しながらカタチを追求する建築事務所など
なんの利益を生む筈も無くパートナーなどチームを組んでもなんの意味を持たないからである。
そもそも建築にそんなパトロン的第四者が必要だろうか?
資本主義社会でそのロジックは難しく
どこかで嘘をつかなければいけなくなる。
そんな事を見抜けないほどクライアントも馬鹿ではないはず。
では、定義を変えてかんがえてみよう。
建築事務所が日本にどのくらい存在するのか。
おそらく世の中の人の思いとは裏腹にとても多いことに驚く筈。
なぜなら建築事務所がなければ社会が成り立たないからである。
住宅メーカーというカテゴリーも存在出来ないのだ。
これは、医者や弁護士の数の匹敵ではない。
しかし社会的地位が確立していない現状は確かなのだ。
そこで前問のプロデュース的業務の登場となる。
この状況は社会状況や世相等時代時代で変遷して行くのだが
変わらない事が一つだけある。
建築を好きになると時代や個人利益など常識が見えなくということだ。
これは医者が持っている力を出し切る行為に似ている。
クライマーと似ている。
それに教科書で習った建築家も身近にかんじる幻想にとらわれ建築に邁進する事となる。
おそらく建築を志した全ての人は同じ気持ちが根底にはあり現実の塊に埋まっているに過ぎないだろう。
もし自分の想いをカタチにしたければ自分のなかから産むしか無いだろうし
もう一度、建築事務所のありかたに光を与えるべきなのかもしれない。
流水渦中あるのみ(sim)