先日、はるばる鹿児島から来ていただいた甲斐がありました!!
クライアントに提案する床材を検証するために御呼びした次第です
マルサ工業さんが扱われている「樅の木」・・・フローリングは以前から見知っていたもの!
時が過ぎてもあのときの好印象は忘れないものです(笑)
本来、木が持つ自然の力を十二分に発揮する一品です(sim)
ずっと暮らせるいい家づくりを追求する、熊本市の注文住宅設計事務所 EIIE(イイイエ)のブログです。
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例のブツが届いた(笑)。まずは・・・
エルム(無垢板:無塗装/写真左側)である
サイズ:厚18mm巾122mm長900mm(6100円/m2:税別)
ニレ科広葉樹独特の木目の美しさと重厚感を兼ね備えているようだ。
写真右は表面にオイルワックス(無色透明)を施し樹種本来の色を確認したモノである。
(概ね仕上げ工事に欠かせない作業である)
発色は無塗装と比べると思いのほか褐色をおびる。
(ただナラやオークといった素材に比べると黄なりっぽくにならず柔らかい印象を保っているようだ!)
幅広と言うだけあって足触りもいいだろう!
ナチュラルな内装に加え重厚感さらにはモダンささえ感じ得る素材と言える!
ゴールデンチーク(無垢板:無塗装/写真左側)である
サイズ:厚15mm巾75mm長1820mm(6600円/m2:税別)
高級素材として知られるチーク!(原産地はインドネシア)
硬木素材として使われ耐久性など抜群の素材だ!
(叩けば木琴の様な音がすると表現したほうがわかりやすいだろうか)
写真右は表面にオイルワックス(無色透明)を施し樹種本来の色を確認したモノである。
色調はあまり変化ないもののやはり素材感が出ていい感じである!
硬木ということもアリ若干上記のエルムに比べると堅い印象を受ける(当たり前だが・・・笑)
巾がエルムにくらべ細い(生産国の都合だろうか?)関係もあるのだろう!
このアイテムを使うことで様々な部位(たとえば建具や家具)などにデザインが追従されるのはやむ負えない感じだ。
(もちろん設備機器なども・・・・泣)
その点からいえばコーディネイトにおける注意点は
単に床材をというのではなくトータルバランスを要求される素材ということだろう!
(相対的にコストアップ必死のアイテムである:笑:sim)
Heartデザイン定例会にてインテリアや色彩などいろんなフィニッシュワークのディスカッションが進んでいます。
その中でも空間を左右する床材のテクスチャーは大切なファクターです。
今日はそんな定例会の後一人じっくりとペイントワークをしてみました(笑:クライアント!楽しいですよ!!)
定例会におけるクライアントの求める色彩を調合するに当たり
リボス社製のタヤシリーズ:ウォールナット色とローズウッド色それぞれ1:1の割合調合でチョイス。
(理化学実験みたいに正確にしましょう!)
塗装を施した直後は艶もあり木目もつぶれている感じです(上写真中央)
その後オープンタイムを2~3分とってゆっくりふき取っていきます。
(いわゆるオイルフィニッシュ仕上げというものです)
艶も無くなりつぶれていた木目もはっきりしてきました。
この塗料は自然素材だけあって完全に乾くのが24時間程度かかります。
でも出来上がりはイメージに近いモノがあり次回の定例会でクライアントに見ていただきましょう!!
(写真左:塗り上げた直後です)
(写真右:一晩乾燥させたモノです/発色がよくなっていますね!!)
(これにウッドオイルを施すともっとしっとりするでしょう!!)
ちなみにフローリングの素材はウォールナット(無塗装)材です。
このように色彩やフローリング素材は星の数ほどありますが自分に合ったアイテムをつくる作業は
とても大切なことだと想いますよ。
特に既製品ではなく手作業に委ねるアイテムは、しかりでしょう!
これが実際の工事現場の職方さんへ託す指針となるのですから・・・・(笑:sim)