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LIFE

カタチを創り上げて行く過程でいろんなスケッチが存在しています。

その中の一つにエスキースという言わば下書き的描写があります。

これは打合せに登場することはありません。

なぜならお見せしても意味不明であったり、その都度捨てていくからです。

ただ、エスキースを眺めているととても想い出深いものが思い出されます。

それは、アトリエで勤めていた時代。

エスキースの素晴らしさに触れたのを今でも思い出します。

そこには単純にカタチをつくり上げる下書きというより

住まう人の暮らしや営みを創り上げるという取り組みが紙面狭しと描かれていたからです。

普段は見ることのない情熱といったところでしょうか。

当時、妹尾さんからエスキースを前にコンセプトを説明され設計に取り組んだり

たまには、ぽつんとデスクに置かれていたこともあります。

意味不明なデッサンなどは先輩に聞いたりゴミ箱などを探しながらヒントを得たものです(笑)

言わば設計図の根幹的な存在でしょう。

エスキースが終わればゾーニングに入り次第にデッサンが整ってきます。

ちなみに写真はゴミ箱に捨てる前に撮ったモノ。

意味不明ですよね(笑)

ここにはプランニング(暮らし)とプロポーション(佇まい)がスケッチされています。

最近はコンピュータの普及で思考の劣化や便利さなどで画一遍なモノがあふれてきています。

しかしながら人間である以上アナログな思考から生み出されるアイデアやカタチは

時代をこえて新しい様式や暮らしを生みだされることと日々感じる毎日です。

やはり好奇心に勝る者はないでしょう(sim)

Life

プレゼンテーションの依頼をうけ現地へとやってきた。

まずは敷地を平板測量による作図で図面化することから(笑)←アナログですが確実です!

地籍調査が入っているためいくつかはポイントがわかったものの

隣地との塀やマークなどを確認しながら座標を落とし込んでいきます。

(考察)

1.北側アパートについて:

異常なほど隣接している!

その為住人の生活感も感じられお互い気まずくなるような空気感があった。

しかもアンテナなど越境している状況:困

(空地として利用しながらサービス的なエリアにできればベターでしょう)

2.東側店舗について:

隣地境界は塀の手前にある。

距離は十分なのだが古くなった塀などを見せない工夫が必要だろう。

(音などの問題はあるものの隣地の塀とダブルで遮音すれば解決できるはずである)

3.南側アパートについて;

南東側に空間が開けている関係上夕方手前までの採光は得られるだろう。

西日をカットしてくれる反面、借景にはいまいちの関係。

(中庭の位置を決める手掛かりとなる)

ただ2mほどの高低差があるため建築可能範囲は限られてくる。

(しかし心地よい風が通り抜ける場所になっていることも事実)

4.西側道路について:

熊本は季節風に北西・南西といった風向きが多い!

コンパスをみれば丁度その方向である!

(唯一、広い空が見渡せるいい場所です)

河川脇の道路は以外にも交通量がおおく学童の通学路として利用されている。

(アプローチによる安全確保も必要だろう)

(総括)

コートハウス的プライバシーの確保や開放性を見極めながら

家全体における生活環境の確立と暮らしの豊かさをえられるゾーニングが必要。

また、平屋に対して北側などからの視線のコントロールや採光の確保。

アプローチからの家の佇まい等がポイントとなる。

「光と風:静かさと豊かさ」がなんとなくテーマとして浮かんだ現地視察となった(sim)