Archive for 9月 22nd, 2011

COZY

ボリュームにおけるバランスは、佇まいから感じるプロポーションを大きく左右する。

今進めているプロジェクトCOZYの最終調整である。

幾度かスタディ模型をつくっていく過程で基本設計が完了し実施設計となる。

その過程で気になっていたいくつかの修正を構造軸組みや強度設計など交えながら検討していく。

結果、2階のユニットを300mm程度低く抑えることとした。

この数値は明らかにプロポーションを整え、家全体の佇まいを向上させることとなる。

出来る限り低く、そしてシャープにすることでヒューマンスケールと軽快さに近づくだろう。

もう一つのバスルームなどが納まるユニットだ。

屋根形状から絡み合う巨大なユニットはやはり修正の必要がある。

ゾーニング当初から存在するこの部分はシンボル的に意味をもちそうだが

クライアントの洗練されたデザインを形成する上ではもう少しデザインニングを進めなくてはならないだろう。

モダニズム的美しさと機能性をあてはめるならむしろ無用なカタチである。

デコレートユニットをやめ室内へ挿入するカタチのほうが軽快で美しいだろう。

威圧感も無くなりスッキリしたカタチは、ファサードとなりうるプロポーションを得ることができた。

現在はリビングルームのカタチを整えつつ

心地よさ(COZY)を思案している段階だ。

やはり気になるところは再構築することでさらなるカタチが整うものである(sim)

CHLOE

2009年 カナダ・フランス・アメリカ アトム・エゴヤン作

鬼才と評価されることあってよくもま~こんなストーリーを思いついたものである(笑)

サスペンスというより途中からホラーっぽく見えてなんとなく惰性で観終わってしまった。

ほとんど主人公の妄想につきあわせられた感があるものの

娼婦を演じた女優にはほんの少し惹かれてしまった。

本題からするとこっちが主演だろうし主観的にもおもしろい。

最後に形見の髪飾りがカタチを変え想う人の一部になることで幸せを得るとは・・・・

ほとんど意味不明な結末である。

そんな日常の暮らしをトロント郊外で撮影したのだろう・・・

ポイントに建築家の作品が使われているのが途中から気になってしかたがなかった(笑)

調べてみると・・・・

建築家ドリュー・マンデル作「ラヴィーン・ハウス」

建築家ダニエル・リベスキンド作「ロイヤル・オンタリオ博物館」

などが登場する。

(リベスキンドなんてなつかし~って感じで通称ROMは酷評された駄作)←やっぱり!

ま~映画によくそんな建築家の作品が舞台となるが・・・

ブーレ:「建築家の腹」

ジョージ・ワイマン:「ブレードランナー」

フランク・ロイド・ライト:「ブラックレイン」

リチャード・マイヤー:「レッドドラゴン」などなど・・・

本筋から離れこんな楽しみ方もおもいしろい時もあります・・・(笑:sim)