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キリングフィールズ

2011年 アメリカ 監督:アナ・カナーン・マン

諦めていた作品がロードショーされた!

新鋭監督だけあって全国ロードショーはこのご時世皆無ということか(怒)

案の定!単館となるのは必定なのだが熊本での上映はほぼ無いと思っていた。

電気館で7日間限定での情報を得、夕方の来館となった!

さすがに若輩の監督らしく荒削りからくる見聞苦しいところもあるものの

つくり込みの努力はわかる!

実在するテキサスの無法地帯をキーワードにサスペンスともとれるロジックが

悲しいかな尻つぼみ的納得いかない結末とストーリーには残念至極だろう(笑)

しかし若さ故の演出はヒカルものを感じたし幾歳になれば花咲かせる作品が描かれるのも期待したい!

熊本における様々な取り組みも政令都市化の一隅にに

より一層の文化財産の質向上にくわえ世界共通の歓喜を味わいたいものである!!(sim)

スパイダーマン

2012年 アメリカ 監督:マーク・ウェブ

マーティン・シーンもいい父親役をする役者になった(笑)

地獄の黙示録から33年経つ!

衰えない役者魅力はさすがでる。(デスニ・リアリーもかっこいい!!)

父親という役所が光ったいい映画だ!

(そんなオヤジを葬るとは監督は鬼だね:怒)

↑ただ原作に忠実なので納得(笑)

リメーク作なのでちょっと期待しながら観ながらそんなところにビビッときたのは

自分自身オヤジになった証拠か(泣:笑)

(トータルリコールに期待しつつ)

できばえはさておきシニアな俳優に魅せられた一作だろう!!

裏切りのサーカス

2011年 イギリス フランス 監督:トーマス・アルフレッドソン

待ちに待った映画が封切りされた!

・・・っということでさっそく初日に訪れることとなった(笑)

冷戦下のスパイ合戦をモチーフに錚々たる俳優陣で取り組んだ一作。

監督は「僕のエリ200歳の少女」のトーマス・アルフレッドソン!

俳優陣は・・・・

「レオン」:ゲイリー・オールドマン

「英国王のスピーチ」:コリン・ファース

「インセプション」:トム・ハーディ

「エレファントマン」:ジョン・ハート←とっても渋く魅力たっぷりである!

など個性豊かで演技力抜群の皆さん方。

一方ストーリはそんな個性陣を筆頭に知的な頭脳合戦を繰り広げ難解に次ぐ難解なロジックと

描写で構成され見てるこっちは終始????←敵味方もごちゃまぜ状態(笑)

そもそもスパイ同士なのだから余計なおしゃべりも一切無く下手に尻尾もださないのは当たり前。

ちょっとしたしぐさや失言さらにはあり得ないほどの間違い探しが展開していく。

70年代におけるファッションやクラシックカー・建築美術も輪をかけてむちゃくちゃかっこいい!!

(どうやらポールスミス等が協力しているそうだ)

そんな冷戦下の社会を忠実に描きながらハイセンスな舞台装置やカメラワークも楽しめることだろう!

特に飛行場でのカットは至高の極みと言っていいだろう。

(ミケランジェロ・アントニオーニ:「ある女の存在証明」以来感動したかも:笑)

そんなあらゆる面で映画・美術・撮影など濃厚な出来ばえを堪能できる一作である。

あらためて今宵の一時は久々に感動した夜となった(笑:sim)

ルートアイリッシュ

2011年 イギリス/フランス/ベルギー/イタリア/スペイン 監督:ケン・ローチ

ドキュメントとして観る一方世界で起こっている戦争と言う現実をコアな描写と感情で描く!

イギリス監督が観るイギリス傭兵の苦悩と葛藤・・・・

そしてバグダッド民の悲痛な現実は平和な日本に暮らす我々にあらためて安堵の毎日を考えさせられる一作だ。

ドロドロとした裏現実の社会をえぐり出すというよりは、

戦争後遺症に苦しむ男の苦悩と狂気の淵を見せられてしまうといったほうがいいだろう。

理不尽な行為と理由もなき殺人は現実におきているというメッセージ性を描くには

多少偏り過ぎている辺はあるものの

ラストシーンにおける理不尽な行為は怒り心頭になる。

「まずい時にまずい場所に・・・・」

テロ行為という何も産まない作為的な事象は、

忘れ去りたいロジックだ(泣:sim)

Snow White

2012年 アメリカ 監督:ルバート・サンダース

童話をモチーフとしたこの手の作品はいくつもつくられている。

あまり真剣に見たことも無いもののあっという間の2時間ちょっと!

特撮作品にはめずらしくキャストの演技がとても白熱しているせいで

ストーリーの中に引き込まれとてもいい感じ(笑)

特に魔女役のシャーリーズ・セロンの変貌ぶりは期待以上だった。

それに加え衣装の美しさとカッコよさは異常なほど。

映画半分!コスチュームデザイン半分!と言ったところだろうか!

(どうもコリーン・アトウッドというデザイナーらしい)

純白のドレスや暗黒のドレスは必見だろう。

思いもよらずコアなディティールが楽しめた一時となった(笑:sim)


おとなのけんか

2011年 フランス・ドイツ・ポーランド・スペイン 監督:ロマン・ポランスキー

会場からは終始笑い声が絶えない(笑)

自分も久しぶりに笑えたコメディ映画!

「最悪の一日」を4人のおとなが壮絶な舌戦を繰り重ねバトルを繰り広げる。

俳優陣もご存じのとおりアカデミー女優や監督、名脇役は舞台俳優など

一流のキャストと名演技から時を忘れるほど引き込まれる。

もともとの原因となる出来事をきっかけに

大人社会を皮肉りながらちゃんとメッセージを埋め込むあたりは流石である。

アフリカ紛争からケーキのレシピまでと浅くも幅広く突っ込むあたりは

しょうもないもののフォスターの熱演でこちらまで考えされてしまう感じ!

おそらくこのバトルの原因を知ったら苦笑するに違いないだろう・・・・(笑:sim)

ちなみに舞台はブルックリンだそうだが撮影はパリで行われている。

やはりこれもポランスキー的大人の都合ということだろう!!

MIB3

2012年 アメリカ 監督:バリー・ソネンフェルド

「未来は全て必然に存在する」

っというキーワードが響いた!

コレがないと毎日コツコツ人生をすごす楽しみがないし

好奇心もうまれない。

当たり前かもしれないが決められた未来程つまらないモノはない!

シリーズもののジンクスをやぶりひさびさに

オモシロイ(笑)ジ〜ン(泣)ときた

フューチャーアクションである!(sim)

50/50

2011年 アメリカ 監督:ジョナサン・レビン

持つべきは男友達!

言い換えれば同性の親友というところだろうか!

久々に笑って泣いた(ホロッしただけ:笑)リアル友情ストーリーである。

ゆる〜い!感じで観たらきっと楽しめる作品だろう。

人生は自分だけのモノならず!

きっと知らないうちにそれとなく支えられていることを知る

・・・・というかそうあって欲しいという監督の意図かもしれない。

じっさい脚本家のリアルストーリーとあって

何を伝えたいかは観る者次第だろう。

こんな友人がいればきっと・・・楽しいかな(笑:sim)

ミッドナイト・イン・パリ

2011年 スペイン アメリカ 監督:ウッディ・アレン

「パリに溺れる」とはこんな事か!(笑)

ひょうなことから訪れたパリの夜!

想いもよらない出来事が起きるものの素直に受け入れる主人公に哀愁と笑いがこみ上げる。

(けして踏み入れる事ないあこがれかもしれない)

取り巻くフィアンセや義父義母とのツッ込みどころは絶妙だろう(笑)

こんな幸せな夜を過ごせるなら「何もかも」イニシャライズしていいかもである!

(そんな勇気もないかな:泣)

「建築は夜、築かれる」という言葉がある。

ここには、はっきり「芸術は夜、つくられる」「そして語られる」という

昔よき時代がお腹いっぱいに撮られ

黄金時代の素晴らしさを感じる事が出来る。

「今に満足しないから人生がある」

このフレーズに含まれる根底はなんなのだろう?

監督自身の言葉なのだろうか?今に生きる我々への警鐘なのか・・・?

いずれにしろ今観るべきスクリーンだろう(sim)

ダークシャドウ

2012年 アメリカ 監督:ティム・バートン

ダークファンタジー監督:ティム・バートンが集めたキャストはとても個性的で

一癖も二癖もある俳優ぞろい。←それだけでも楽しい!

とくに

ヘレナ・ボダム=カーター(英国王のスピート)の怪演ぶりは本当に気持ち悪い(笑)し

クロエ・グレース・モレッツ(キックアス)の変な使われ方は期待通りだし!

ジャッキー・アール・ヘイリー(シャッターアイランド)はいい味出しているし・・・

アリス・クーパーはめちゃくちゃかっこいいし!!

セットに至ってもマニアックなギミックとつくりこみは、とても興味深い!

テレビシリーズだけあってティム・バートンのオリジナルではないが

オマージュとしてつくりこんだ感満載と言ったところだろうか。

いろんな登場人物が描くストーリーが絡みあいながら

時間が過ぎても変わらない不変の愛と憎しみに気づくとこあたりは

ちょっとばかり感動しながら、ブラック比喩が多いせいか苦笑ぎみのストーリーがつづく。

(次第にアダムスファミリーにも見えてくる:笑)

そういえばシザーハンズもどこかもの悲しい物語だったし・・・。(sim)