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荒野の7人

1960年 アメリカ ジョン・スタージェス

もちろんスクリーンで見るのは初めてである!

かっこいい!

ユル・ブリンナーはどうして今見てもカッコいいんだろう。

マックィーン・ブロンソン・コバーン・・・・と名優ばかりだがその中でも断トツだろう。

悪役的スタイルと銃さばきからは新しい西部劇っていう感じがうかがえる。

「7人の侍」リメークという内容もあるが

こういった俳優あたりに引かれる作品は最近少なくなってきている。

いわゆるスタアというものだろう。

もちろん日本における剣さばきにも引かれるものの

最近当たり前になったCGアクションにたよらない肉体アクションが

ヒューマン的でやっぱり面白いものでる(sim)

ヒミズ

2012年 日本 園子温

稲中卓球部の古谷実とタッグを組んだとあって楽しみにしていました。

「愛のむきだし」「愛の罪」・・・とみごとに期待を裏切られたリベンジです(笑)

ちゃんと映画になってました!

「非望」という日常と「普通」という「毎日」

若い役者の熱演が監督を助けるべく非常に心に来るものです!

ノイズだらけの演出はやっぱり園子温というべきか・・・・。

現代社会をこれでもかっとえぐり出し過剰な音楽や映像からは

想像もできないくらいの最後となりました。

なんか「ほっ」とするいい感じです。

これはきっといい作品だと想う(笑:sim)

荒野の用心棒

1964年 イタリア セルジオ・レオーネ

とっても不思議なインパクトを持った作品だろう(笑)

陽気なイタリアンが黒沢にだまって撮った西部劇・・・??だからだ。

(いまでもKUROSAWAネームがオープニングロールに出るくらいだ)

いまじゃ考えられない業界タブー(笑)

当時売れっ子でハリウッド出演できなかったイーストウッドを起用し

血なまぐさい演出とベタなストーリーは

逆に面白く新鮮でかっこいいかも?

キルビルなんて子供だましに見えてしまうだろう!

劇場は思いのほかご年配の方々でいっぱい!

しばし笑いが起こる程(笑)

もちろん自分はスクリーンで見るのは初めてである。(1967年生まれ)

オープニングのアニメーションのヘタさにはのっけから爆笑ものである。

いずれにしろ

見て損はしない作品である(笑)

M:I 4

2011年 アメリカ ブラッド・バード作

一作目から15年経つことになる。

相変わらずトムクルーズ自演におけるスタントはすごい!

スパイ大作戦本来のチームワークでミッションをクリアしていくところなどは

シリーズ最高だろう!

おおむね3案部作あたりがシリーズ化の限界だと考えているが

今回は当てはまらないようだ(笑)

やっぱりアナログ的な映画本来の臭さが人気の理由だろうか。

もちろんCGなども最先端のものを屈指しているが

俳優が演じるパワーの前には霞んで見えるほどだ。

久しぶりに楽しめるアメリカ作品を見た感じだ(笑:sim)

ダーティハリー

1971年 アメリカ ドン・シーゲル作

やっぱりこの時代の映画はおもしろい(笑)

最近は過去の作品がスクリーンにカケラレル機会があったりと嬉しい!

サンフランシスコを舞台に

ダーティにはダーティ!

ハリーにはハリー!

といった展開はあっという間に時間が過ぎる。

サウンドもぴったりでこちらまで引き込まれる感じだ。

CGやスタントマンなど登場しないところなどは、

非常に人間的でおもしろい。

とくにハリー役のイーストウッドがかっこいいのだ。

今見渡す限り独特の趣をもった俳優だろう。

荒削りの作風ながらいつ見ても新鮮に感じるのはどうしてだろうか?

是非こんな企画がひろがり気軽にスクリーンにいけるチャンスをつくって欲しいものだ(sim)

リアル・スティール

2011年 アメリカ ショーン・レヴィ作

アメリカってこの手のストーリー(笑)ホントに好きだね!

ディズニーが手掛けるだけあって親子そろって素直に見れるって感じ(笑)

とくに母親を失い孤児マックスを演じるダコダ・ゴヨは素晴らしい演技を見せる。

だめな父親役のヒュー・ジャックマンはあえて主演を譲るかのように接しているのが印象的。

その昔、人間による肉体対肉体のボクシングに変わり

鉄vs鉄によるロボット興行となってしまった賭け格闘技(泣)

父親のボクシング技術の前にプログラムされたロボットは倒されていく。

次第に肉体vs鉄のリングと化し

見ているこちらまで熱くさせるのはさすがスピルバーグである。

そんなアメリカ人好きなコミックストーリーながらも

感動してしまった一作だった(笑:sim)

ハラがコレなんで

2011年 日本 石井裕也作

ばかばかしい!けど面白い(笑)

しょうもない!けど面白い(笑)・・・そしてジーンとくる!

そんな作風をつくらせたらこの人でしょう(笑)

「粋」というロジックになんでも落とし込んで「OK」を連発する妊婦「光子」

みんなが思っていることをストレートに言い!実行に出る!

アメリカ?東京と福島を舞台に雲を追っかけふわふわした「ご近所ロードムービー」だろう(笑)

ひとって何とも言えない毎日の中で

叫びたくてもできないことを「光子」が変わってやってくれる!

そんなスカッとする夜でした(sim)

恋の罪

2011年 日本 園子温作

3人の女性による視点をいろんな男性を絡ませることによって

様々なシナリオをつくりだしている。

一見、女性が主軸であるかのような錯覚に陥りやすいものの

ストーリー(詩的)が進みあたり男性目線による構成と気づく。

それまでは渦中に引き込まれそうになるものの

そこが見えてしまうと意外につまらないものである。

「情」という日本人特有の解釈のもと

愛と憎しみの狭間で生きる3人の女性。

園子温独特の演出の甲斐あってそれぞれの女優も怪演を魅せる。

無償の愛と恋心における罪と罰。

さらには妄想からの離脱を問い続けた一作だろう(sim)

ロシアより愛をこめて

1963年 イギリス テレンス・ヤング作

冷戦時代を背景にイスタンブルで繰り広げられるストーリーは、

当時の街並みや文化などを見ることが出来て楽しい。

特に聖ソフィア寺院や地下貯水池などのシーンなどが組み込まれ観光さながらな雰囲気を味わえる。

いたって娯楽映画というレッテルがあるものの

007シリーズの中で一番好きな作品である。

社会背景やファッションなどをみても今では見ることのできないモノばかりだ。

シナリオも原作に基づき派手さはないもののこった演出が伺える。

このころからボンドガールというキャラクターが登場してくるが

この作品のヒロインは一番の人気らしい。

素直に見てもチャーミングで好感をもてるだろう。

やはりシリーズ作品というのは、3作品までが限界なのは当時も今も変わらないみたいだ(笑:sim)

アントキノイノチ

2011年 日本 瀬々敬久作

スクリーンで観たほうが断然気持ちが伝わる。

テーマもそうだが原作者(さだまさし)や俳優陣演じる個々の想いを聞きとるためには

DVDを介したテレビ画面では力不足だろう。

所々にちりばめられた叫びや緊迫感なんかは心に響くモノが有る。

最近「いのち」について様々な角度でテーマにした作品が多い。

日本映画固有のテーマと言っていいだろう。(また得意である)

困難やトラウマと向き合う時、個人がどう立ち向かうか?逃げるのか?

それとも他人事にしてしまうのか?

そんな現代社会の恥部を映画化している。

主人公演じる青年もそんな葛藤と持病によるコンプレックスとの狭間で相対して向き合う姿勢や

子供を失った女性の心情等、よくとらえられている。

「辛いから逃げる」のではなく「逃げるから辛くなる」といったところだろうか。

そんな日常茶飯事な毎日において皆感じる「イヤな事」を

一喝にて明るくする「一声」・・・・

それに笑顔する少女・・・・

そんな少女の「イノチ(笑顔)」が社会全体の皆と繋がりはじめ

「思いやり」への連鎖と移り変わっていって欲しい想いがよく表現されている。