Archive for 10月 25th, 2012

平たく考える

さて皆さんモノづくりを人に依頼する時にどのように考えるでしょうか。

暮らしをおさめる家という訳でなく小さい事も含めて考えると以外と簡単な事だと想います。

小さい子に絵を描いてもらいたい時は目線をその子の高さまで下げてお話ししますよね!

背が高い青年には背伸びして合わせるはずです。

老若男女すべての人に共通することでしょう。

大切なのは人の目線という高さ関係ではなく気持ちの立ち位置の考え方です。

日本人古来の礼節と言っていいかしれません。

これは単にお願いする側される側と言う訳ではなくものつくりをとおして発生する事象かもしれません。

もちろん歳の差などによる尊敬の念は必要とされるものの

ものつくりには上下関係は存在しないとおもいます。

ところで建築事務所にはいろんな方々が訪れます。

クライアントをはじめビルダーはもちろんメーカーや商社まで・・・・

不動産やハウスメーカーそれにプロデュース関係にはじまり工務店などなど・・・・

ご年配のご婦人やお若いご夫婦なども・・・・

ありとあらゆる業種をふくめ職業の方々や年齢層の人々が出入りしているのです。

おそらくクライアントが考えている以上にフクザツ怪奇な場所でしょうね。(笑)

いいかえるならば建築事務所の立ち位置というのは何ら束縛も受けずシガラミが無い世界なのです。

(これがあると心がぶれて良いモノができないでしょう)

ただこれが一歩間違えるととんでもない事になって行きます(ブローカーですよね!!)

求めるものはクライアントである委託者への追求でしょうか!

そこで三分法的関係性が問われるでしょう!

クライント=ビルダー=アーキテクトの関係性は建築界にとって鉄則とも言えるカタチなのです。

これが昨今、プロデュースやコーディネート俗にいう設計施工会社により

くずれつつ悲しい現状があるもののクライントには???かも知れませんね。

言える事はこの三者においてお互いの信頼関係が基本になり相互関係を築く必要性が重要なのです。

元に戻りますが委託する側される側においてヒエラルキーは存在せず

お互いを想い礼節を尽くすこと!

人としてお互いを尊び託された事象に取り組みながら平たく考える心構えが

新しくも正当なカタチということなのでしょう!(sim)

西洋美術館

世界遺産申請中の西洋美術館へやってきました!

これは師匠のコルビジェにかわり前川國男・板倉隼三・吉阪隆正らが実施を受け継いだ建築です。

基本的にはコルビジェ作ということでしょうか!

それにしてもこのプロポーションにはうっとりさせられます(笑)

近代建築の息吹と今の時代にはないデザインを彷彿させられますね!

とくにファサードに設けた屋外階段のデザインには力強さと軽快さが感じ取れます。

道を挟んで佇む東京文化会館とは対照的な玉砂利によるデザインモチーフも面白いでしょう!

上品な色彩と素材感はオリジナル力を感じ得ます。

このような時代を引き継ぐ建築には是非とも世界遺産に登録され未来永劫的保全に努めてもらいたいものです。

ゼロからモノをつくりだすには想像できないくらいの時間や努力が必要とされますが

壊したり無くすことは、無情にも簡単・瞬時の事象となります。

誰かがというわけでなく社会全体で守らなくてはならないでしょう。

その意味では今回の建築探訪は残された近代建築に対して

改めて重要で大切な時代証人という立位置にあると考えさせられる結果となったでしょう!

オリジナリティの力とデザインエッセンスの手法などまだまだ勉強することばかりです!

この想いをぜひともRobustにこめて邁進しなければなりません!(終:sim)