Archive for 6月 4th, 2011

陳内の舎

築100年の古材を活用しアレンジした空間。

これは私の実家の仏間である。

黒く裾を広げる構えには漆塗装を施しカーブをつけたホリゾンには漆喰を塗りこんだ。

効果的には奥行き感がなくなり床板との境が曖昧となった。

遠近感が無い不思議な趣だ。

傍らにはすす竹を配置し甥や姪の成長を思い切磋琢磨していくカタチをデザイン。

日頃は、しずかな佇まいをみせるこの空間。

ただ、仏事になれば親戚縁者が訪れ読経をあげていただく様は、趣が一変する。

華やかさを得、慈愛の時が流れる。

毎回訪れるとここに座りいろんな意味で考えさせられる特別な場所である(sim)

Angle(1年点検)

早いもので完成してから一年になる「Angle」

ゆうまくん・まひろくんが少し大きくなった感はあるものの、住まい自体は当時のままという感じだ。

この住まいは屋上に太陽光発電を採用しており点検項目で気に成る対象物。

屋根に上り点検するも本体や固定金物自体の損傷もなくコーキングあたりも心配ないようだ。

多少ガラスの水下面が風雨により汚れているものの発電能力には影響ないようだ。

ただせめて2年目当たり前までにはガラス面清掃をお願いします。

シロアリ点検も問題なく済みクライアントいには報告書が手渡された。

5年保証となっているものの毎年点検は欠かせないのだ。

外部に至ってはサッシュ廻りや外壁回りも至って当時のままクオリティは保たれたいた。

やはり完成してからの点検や日々のお手入れは住まいを長く暮らすうえでは大切なことだろう。

そんなクライアントの力になるべく定期点検という区切りを設け監理させていただくのは嬉しい限りである。

本日はビルダーともどもお疲れさまでした!(sim)

Butterfly one(サポート)

完成して9年目に突入した住まい。

クライアントと協議を重ね屋根全体に断熱塗装を施すことに決定。

(ガルバニウムルーフは10年程度が再塗装の目安となる。)

白く見えるのは下地のシーラである。

特殊塗料が幾種かある中、塗装職人と三者で検討した結果採用することに。

表面温度を10度ほど下げる効果がある品物だ。

合わせて木部のデッキやルーバーも保護材を施しメンテナンスをしていく。

完成してから3度目(ルーバーについては、初めてとなる)

この作業は幾度か過程を踏まえ2~3週間ほど様子を見ながらの作業となる。

そんな合間の一時の風景

屋上庭園の雑草を抜いたり木陰で一休みしながら歓談するクライアント。

メンテナンスやらいろんなことを相談して頂いている。

(おつかれさまです:笑)

この住まいを長年にわたりメンテナンスしていただいている塗装プロの釜我さん(釜我建装096-365-9707)

穏やかで丁寧な仕事と確かな技術の持ち主。

彼の手がけたアルバムにはクライアントともども驚かさせた。

木部のほかにユニットバスなどのFRPも新品同様になるのだ。

じつは私の実家も彼にメンテナンスして頂いている。

そんな梅雨の合間のひと時を住まいを中心に過ごした朝となった。

みなさんご苦労様でした!あとすこしがんがりましょう(笑:sim)

smart

プレゼンテーションを終えると次のステップは基本設計となる。

プランニングが大まかな定例会でのテーマだろう。

クライアントと幾度かディスカッションを重ねてく過程でほぼプランニングが固まりつつあるが

別軸ではセクションやエレベーションなど立体的なスタディーも進む。

カタチづけて行く過程はいろんな可能性も含みながらクライアントの想いも組み込んでいく。

この写真は次回定例会での打合せ資料となるスタディ模型だ。

ファサードの印象はまとまりつつあるが残り3面のエレベーションは検討中である。

ここは、プランニングが最終決定していないこともあるが微妙なスタイルに大きく影響を与えてします。

もちろん風通しや採光など心地よさのバランスにも左右される。

建築家は自分勝手に物事を進めがちなどという記事や話をたまに見聞きするが

自分の知っている限りそのような利己的な人はいない。

みなさん丁寧に教え説明されている。

デザインの過程や可能性こそクライアントにとって求められる手法の一部だからだ。

ちなみに上記の写真はその過程である。

時間はかかるものの一歩ずつ自分や家族らしいカタチに近づいていく様はクラインとにとって

大切な時間となるだろう。

建築ほどオートクチュール的要素を含む有機物はないと感じる。

ちなみにこの住まいは現在進行中の「smart」:都市型コートハウス2世帯住宅である(sim)